【ジンジャー】(ショウガ科)

■からだに効く花図鑑/1997.2月号■


■ハーブの歴史■

 ショウガ科は約50属1100種類で、特に大きな科とも言えませんが、熱帯・多湿の東南アジアのジャングルではショウガ科の植物はしばしば大群落を形成します。
 ジンジャーもまた、コショウのように“スパイスの道”と呼ばれるインダス河、ペルシャ湾、紅海を結ぶ陸地づたいの航路によりアジアからヨーロッパに運ばれました。イギリスでは1ポンドのジンジャーが羊1頭に匹敵した高価な時代もありました。1271年にはイタリアのマルコポーロが中国を訪れ、その後「東方見聞録」を著しますが、彼がジンジャーを知って以来、ヨーロッパに大量に運ばれるようになりました。また、ジンジャーは高温多湿の気候の土地であれば容易に育つので、16世紀の半ばにはスペイン人が栽培を始めました。
コショウが金に値する高価なスパイスだったのに対して、ジンジャーは民衆が市場で気軽に買える安価なスパイスになりました。一方薬用面での評価も高く中世ヨーロッパに流行ったペストに対して疫病薬として用いられました。

■効用■
[体やお肌に対して]
@ 体内の水分過多のときに有用で、解熱作用があります。
(カタル、鼻水、流感、下痢)
A

消化器系を強壮します。
(食欲不振、消化不良、ガスが溜まっているとき)

B 鎮静作用があります。
(関節痛、リュウマチ、筋肉の痙攣と痛み)
C 血中の高すぎるコレステロールを減らします。
(高血圧、静脈瘤)
D 催淫作用があります。(インポテンツ)
E 止血作用があります。
(鼻血、傷全般)
F 感覚器官を敏感にします。
(視覚、聴覚)
G 吐き気を軽減します。
(乗り物酔い、二日酔い)
H 加湿性があり、血行を促します。
(炎症の引いた捻挫、打ち身)

 

[心に対して]
@ 精神的に疲労した時に心を刺激してくれます。情緒を持たせ、思いやりのある心にしてくれるでしょう。
(緊張、不安、ショック、、恐怖、瞑想するときに)
A

頭の働きを明晰にし、記憶力・集中力を高め、やる気を出させます。


■アロマテラピーの活用法■

 アロマテラピーの精油で用いられるジンジャーは沢山ある種の中でも学術名がZingeiber Officinale。私たちが食用するあのショウガで、精油を抽出するのも根の部分です。私たち日本人にも親しみのある香りです。インドではカレーの香り付けとして生のショウガを用います。また砂糖漬けにしても保存できます。ヨーロッパではマーマレードやケーキ・クッキーに刻んで加えられます。イギリスでは生や乾燥のジンジャーを使ってワインやジンジャーエールが作られます。

冬は運動もそこそこで、こってりとしたものを摂りがちです。こんな時こそジンジャーの体を温める作用と発汗作用をうまく利用して、体内の毒素をうまく排出してみましょう。最近は冷え性で悩んでいる方が増えているようです。休日など気持ちに余裕のある時に足浴をしてみましょう。バケツに温かめのお湯を入れ、ジンジャーやローズマリー、カモミールなど免疫を高める精油を2、3滴垂らし混ぜ、足を10〜15分くらい浸けます。途中お湯がぬるくなった時は熱いお湯を足します。容器は洗面器でかまいませんが、できればお湯がくるぶしよりも、7、8cm上まであるものだとより効果的です。

 

好きな音楽を聴き、雑誌や本などを読みながら行うといつのまにか足がポカポカしてきますね。足だけでなく体全体が温かくなります。

 

■注意■

1.敏感肌を刺激することがあります。一度に多量に用いるのは避けましょう。

 

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