【クラリセージ】(シソ科)

■からだに効く花図鑑/1997.4月号■


■ハーブの歴史■

 セージにはパイナップルセージ、メキシカンセージなどといった色々な園芸品種があります。クラリセージの精油が取れる植物の学術名は“Saivia sclarea”です。和名では“オニサルビア”、英名では“Clear Eye”と呼ばれます。その名が表すように眼が疲れた時に花や葉の蒸留水で眼を洗ったり、眼の中の異物を取るのに種を水に浸して出てくる粘液を用いていました。また、“クラリ”と言う名前の由来は“明るい、澄んだ”という意味のラテン語“クラルス”に因るものとも言われます。丈は1mくらいになる2年草の植物で、存在感のある香草です。
 私たちがハーブとして用いるセージ(学術名“Salvia Officinalis”、ヤクヨウサルビアとも呼ばれる)からもアロマテラピーの精油は取れますが、強力な作用のため極めて少量の使用で良く、逆に植物中のツジョンという成分が毒性を発揮しかねないので、一般的には用いないのが賢明でしょう。同じハーブの植物でも自然界に存在するままの姿で食用などで用いる場合と植物中の1%くらいしかない香りの成分を集めた精油を用いる場合ではその作用、用いる量、注意点も異なります。留意しましょう。

■効用■
[体やお肌に対して]
@ ホルモンのバランスをとる作用があります。
(月経不順、月経痛、少量月経、子宮の強壮、生殖能力の向上)
A

分娩を促進する作用があります。
(分娩時のリラックス、産後の抑うつ)

B 鎮痛、鎮静、痙攣を鎮める作用があります。
(頭痛、偏頭痛、筋肉の緊張、喘息、喉の痛み、胃痙攣)
C 強壮作用があります。
(病後の回復期、腎臓)
D 駆風作用があります。
(腸内ガスの充満)
E 細胞の成長を促進させる力があります。
(抜け毛、育毛)
F 皮脂の過剰生産を減らす作用があります。
(脂っぽい肌や、ふけ)
G むくんだ肌を落ち着けます

 

[心に対して]
@ 精神的疲労を回復させリラックスさせる力があります。
(怒り、ヒステリー、パニック、恐怖感)
A

幸福感をもたらします。
(心労、緊張)


■アロマテラピーの活用法■

 私がアロマテラピーを始めてから知った香りの1つです。日本に従来からある香りでは例えることができないような感じがします。そのせいか私にとって始めは苦手な香りでした。しかし、ある月経の時にふとその香りを嗅いだら全くイヤでないんです。我ながら香りの好みがこうも変化するものかと不思議に思いました。その晩はラベンダーとこのクラリセージの精油を2滴ずつくらいお風呂に垂らしてゆっくりしました。痛みも和らぎますし、気分的にも非常にゆったりします。でも、月経が終わるとやっぱり苦手な香りに戻ってしまいました。不思議です。また、助産婦によると妊婦が出産時に最も好む香りの1つで、実際にお産を楽にさせるとのことです。しかし、出産後、同じ香りを嗅がせると好きな香りではなくなっているそうです。女性ホルモンの変化によって香りの好き嫌いが変わることを表す面白い精油です。

月経痛のひどい方にお勧めなのがこのクラリセージやラベンダー、カモミールなどの精油を用いた温シップです。洗面器に熱めのお湯を入れ、精油を2滴垂らし、混ぜてからタオルを入れて絞ります。そして、お腹や腰にそのタオルを当て、熱が逃げないように大き目のビニール袋で覆い、さらに保温のためにバスタオルなどを掛けます。お腹も温まり、痛みが和らぎます。

 

 

■注意■

1.通経作用があるので、月経過多・多量月経の時は避けましょう。

2.子宮収縮作用があるので、妊娠中は避けましょう。

3.一緒にアルコール飲料を摂取すると吐き気に襲われることがあります。

 

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